JIS規格原案作成委員会を設置(テーマ別プロジェクト)

 資源循環推進協議会は 、CO2を原料として得られる「CCU炭酸カルシウム」および「CCU炭酸カルシウムプラスチック複合材料」のCCU由来性に関し、規格策定に向けたJIS規格原案作成委員会を設置いたします。 なお、本取り組みは、今年度よりワーキンググループに変わり実施される、テーマ別プロジェクトの一つとして、資源循環推進協議会が事務局となり運営いたします。





◾️背景・目的

世界的にGHG削減や炭素管理の重要性が高まる中、我が国でも、GX分野別投資戦略等を通じて重点分野ごとの投資促進と市場形成が進められています。化学分野については、「機能性化学品で稼いだ原資を基礎化学品の脱炭素・低炭素化投資に回し、併せてGX価値の見える化により需要を創出する」方針*が示されており、脱炭素・低炭素に向けた施策の推進が求められています。
数あるCCUS経路の中でも、CCUは回収したCO2を資源として活用する点で、日本においても合理性の高い取り組みです。特に炭酸塩化は、CO2を熱力学的に安定な鉱物として固定する技術であり、燃料化や化学品化と異なりCO2が再放出されにくいことから、長期固定の経路として実装面で優位性があります。
中でもCCU炭酸カルシウムは、CO2固定の長期安定性、既存の炭酸カルシウム市場との接続性、国内資源循環との親和性を有し、コンクリートや建材等の長期利用を前提とした用途を備える点で、GX推進に資する戦略的な現実解として、各社が実装を進めております。 一方で、CCU炭酸カルシウムは外観から従来品と区別がつかず、含まれる炭素がCCU由来であることを示す方法が整備されていません。そのため、各社が個別基準で説明しても顧客が評価しづらく、需要と供給が整いつつあるなかでも、共通の評価軸がないことが市場形成上の課題となっています。
本委員会は、素材の生産・利用に携わる当事者をはじめ、利害関係者および有識者の参画のもと、CCU由来であることの判定方法やCO2固定化に関する客観的な評価・表示についてJIS規格を策定し、これらの課題を解決することで、CCU炭酸カルシウムを高付加価値で信頼できる素材とすることを目的としております。

*出典:内閣官房 日本成長戦略会議(第4回)「参考資料1 戦略17分野における『主要な製品・技術等』」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/kaigi/dai4/gijishidai.html



◾️活動内容(JIS規格原案作成委員会)

JIS規格原案作成委員会は、産業標準化法第12条に基づき、主務大臣に制定すべき標準を申し出るための原案を作成する審議体です。本委員会では、製造者・消費者・中立者がそれぞれの立場から意見を出し合い議論することで、専門的かつ公平・公正な規格原案の検討・作成を進めてまいります。
委員会では、主に以下の項目について検討・策定を行います。

1. 規格の対象範囲・定義・区分
2. CCU炭酸カルシウムおよびそのプラスチック複合材料におけるCCU側面の判定方法
3. CO2固定化量の測定方法
4. 表示方法



◾️スケジュール

本委員会は、日本規格協会に運営支援をいただき、以下を目安として委員会を開催・進行します。

第1回 7月 主旨・論点の整理 キックオフ会議
第2回 12月 規格内容の合意 第1回後の分科会および様式調整を経て実施


本委員会の活動は、HPや会員向けメールマガジン等での報告を予定しております。
また、テーマ別プロジェクトのその他テーマにつきましても、随時お知らせにて公表、実施いたします。